「意匠」「商標登録」の知識を持とう

12/6(水)『「意匠」「商標登録」の知識を持とう』開催しました

感性や感覚で価値を瞬時に判断する- アートやデザインの力

12/6(水)、御徒町ジュエリー製造団体等協議会(JMC)の会議室で『「意匠」「商標登録」の知識を持とう』のセミナーを開催しました。
講演は、特許業務法人日栄国際特許事務所に所属する弁理士、田口健児さん。

「意匠」「商標登録」の違い、特許をとるには、また海外での「意匠」「商標登録」を取る場合の話など非常に細かく、しかし分かりやすく話してくださいました。

今回集まったのは、独自性に特化して仕事をしている方が多かった。

鹿島象嵌(ぞうがん)5代目の鹿島和生さん、自在置物師-昆虫などを本物そっくりに可動するジュエリーをつくって、世界的に活躍している吉岡武珍さん、コンテンポラリージュエリーアーティストの中島凪さん、秋濱克大さん。
若手でも、3D、CADを使ってトランスフォーマー形(ダチョウが→蟹になる)のジュエリー?置物?をつくっている坪島悠貴さん。
その他音楽関係の方など、多種多様でした。

これからはデザインの時代

弁理士の田口健児さん弁理士の田口健児さんはリクルート出身で、そこから弁理士になったという、ちょっと変わった経歴の持ち主です。国際的な知的財産の仕事の知識や経験も豊富なフットワークの軽い方です。

田口さんは「これからはデザインの時代」といいます。

田口さんの話を聞いていると、今まで経営者や理系の人たちは、アートやデザインの感覚を持ち合わせていなくても問題がなかったかも知れない。

けれど今の時代、あまりにも世の中の動きが早く複雑なので、感性や感覚で価値を一瞬で判断しなければいけない場面がとても多い。

そのためにも、アートやデザインの感覚。自分の価値判断を感覚的に持っておく、磨いておくことが必要なのだと思いました。
一方で、分析的、論理的にも動けるサイエンスの感覚も大切と感じます。

自分の創造性をオープンにしていく

モノをつくる人たちは、知的財産の知識を持ち、法的に守ってもらうことは大切でしょう。
ただ自分の創造したものを守りに入るだけではなく、オープンにしていく勇気も重要な社会的役割。
そして常に一番を走り、進化し続けていくことが、おそらく知的財産権を守る最大の防御のような気がしました。

懇親会ではこれからモノづくりを、どのように世に問うていくかの話題は尽きることなく熱かった。

こういうところには、なんだかいいものが流れてくるんだよなと思う師走の一夜でした。