東洋文庫ミュージアム

記者発表会 東洋文庫ミュージアム

2015年11月30日、駒込にある東洋文庫ミュージアム・講演室でジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)の活動報告発表をいたしました。

当日は、大使館、ジュエリーデザイナー協会、クラフトマンの団体、その他NPO法人の方々からお話を頂戴いたしました。加えてJAJの活動報告および、今後の活動の展望をお話しさせて頂きました。

【1】日本のジュエリー製作は江戸時代の金工師から始まった

明治維新、廃刀令の施行と同時に各大名が抱えていた優秀な刀剣金工師たちが仕事を失いました。そして彼らはジュエリー製作の道へ進んだという歴史があります。その時代の日本の金工師たちの仕事は世界レベルから見ても超絶技巧的であり、さらに彼らはアーティストでした。(下記は刀の目貫)

刀の目貫

【2】若手ジュエリーアーティスト・クラフトマンの活動支援

現在は、若手ジュエリークリエーター向けにセミナーの開催、FBグループでの情報交換を中心に活動しています。セミナーは毎回、もの造りをしたくてたまらない人間たちの情熱であふれています。

若手ジュエリーアーティスト・クラフトマンの活動支援

【3】登壇者紹介

バーレーン王国大使館 村越一夫 商務官 様

公益社団法人日本ジュエリーデザイナー協会 副会長 関根正文様

ジュエリー製造団体協議会 会長 川崎猛様

JAJ/シンコーストゥディオ(株) 代表 米井亜紀子

認定特定非営利活動法人シャイン・オン!キッズ Cassie Easter様

登壇者紹介

【4】日本のアーティストの秀でた才能を生かし、日本のジュエリーを海外へ

当日は、明治期の刀の目貫、日本のコンテンポラリージュエリーアーティスト、若手ジュエリーアーティストの作品、シンコーストゥディオの作品も展示されました。こういった絶対的なクリエイティビティの優位性を武器に海外への販路も視野に入れていきます

日本のジュエリーを海外へ

【5】クリエイティブな感性と本物の仕事が担うソーシャルデザイン

JAJの活動は、私たちジュエリーを造る側が、物を造ることによって、何が社会にできるだろうか?という問いを常に持っていきます。

ジュエリーといえば、富と名誉の象徴とされてきました。しかし、今必要とされているのはそういった位置づけでしょうか?翻って、人が苦しいときや心折れそうなときに、人生に寄り添える。そういう役割こそ、今ジュエリーが担うべき責務であるような気がしています。

身につける人が何かしら心の支えとなるジュエリー、それをブランディングすることによって、アーティストやクラフトマンの仕事が生まれていく。買う人-造る人-売る人そのいずれもが納得できる構造を作りだすことを願ってJAJは活動していきます。