2017.8/30「プロダクトデザイナーの視点とプロセス-プロダクトデザインは日本の工芸とつながっている」開催しました
デザインとは、今までの価値にイノベーション(革新)を起こすこと
8/30(水)JAJイベント「プロダクトデザイナーの視点とプロセス」-プロダクトデザインは日本の工芸とつながっているが、東京ウィメンズプラザで開催しました。
ステップ・ワン代表取締役/元TOTO U.S.A.チーフデザイナーの垣花創(はじめ)さんの講演でした。
『「デザイン」というと、表面的な形を変えたり、ちょっとかっこよくすればそれが「デザイン」だと思っていませんか?
「デザインとは、今までの価値にイノベーション(革新)を起こすこと。」なのです。』と垣花さんのお話でした。
社会の中の問題をすくい取って、それをどのように解決するか。
そこに、技術的なイノベーションを起こすのか、もっとアナログなアイデアでいいのか、様々な糸口があり、いつもそれを考えているといいます。
ものづくりの原点に立ち返ってみたら
私自身、経営者でデザイナーでもアーティストでもないのですが、ここ数年色々本を読んだり、考えたりしていく上で、「デザイン」というものが、表面的なものではないのだということを、少しずつ感じてきました。
デザインをしてます、形つくっていますというのではなく、その中には静かな主張そして、何より強い信念が必要なのではないでしょうか。
それが本来のモノの原点で、あるように思えます。
今、一番ジュエリーのモノづくいりに足りないのは、そこではないかと、自分なりに理解しています。
なぜ、ものをつくるのか?という原点に今一度、私たちは立ち返ってみようよと提案したくて、このセミナーを開催しました。
それにしても、垣花さんのトークと練られた講演内容は、全く時間を感じさせない楽しさでした。
参加者の顔ぶれも、クラフトマン、アーティスト、デザイナー、バイヤー、音楽事業、弁理士など非常に多彩。何かしらイノベーションを起こそうとしている人たちにちがいありません。
そして、情熱とか、人を思いやる心とか、そういう力に溢れている。
その上で、きちんと利益を上げていく構造を模索する姿は、素直に共感できるものがありました。
ジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ)代表
米井 亜紀子